ベースメントで扱っているカペチオK360の加工のひとつに『ヒールバランス』が

あります。


 K360はトゥのタップスの音をしっかり出したいという発想を重視して作られていて、ある意味、絶妙なバランスで設計されているシューズだと言えます。


 しかしその結果、ヒールの底面全体がほぼ均等に床につくような構造になっているため、実際に履いて体重を乗せると足裏の指の付け根部分とヒールの前の部分(土踏まず側)の2点に体重が集中して、ヒールの後ろの部分(かかと側)がやや床面から

離れてしまい、ヒール=ヒールの底面についているタップス(金属板)全体を同時に床に打ち付けて、しっかりした音を出すことがやや難しくなってしまうという弊害もありました。


 このような状況を改善するために施す加工がヒールバランス。音を奏でる、という使命を担うタップシューズならではの加工技術のひとつです。


 具体的な方法としては、タップスとヒールの間に挟まっている革や、ビルトアップ(Shoesのお話・その4を参照)に使用する革の厚さを前後で微調整し、シューズを床に置いた時にヒールの前の部分(土踏まず側)がやや床面から離れるように加工します。こうすることで、履いて体重を乗せた時にヒール部分のタップス全体がほぼ均等
に床に付くようになり、重量感のある低音域の大きな音が出せるようになるわけです。


 原理は同じなのですが、ヒールバランスにはもうひとつ、シューズのかかと部分の保護につながるという利点があります。


 先ほどお話したようにヒールバランスをとらないとヒールの前の部分(土踏まず側)に負荷が集中するので、その上部に位置するシューズのかかと全体を包んでいる芯にも負荷がかかり、ついには芯に亀裂が入ることもあるのですが、ヒールバランスをとることによって、こうした事態を予防することもできるのです。

 パワフルなタップを踏まれるハードヒッターの方には、こうした観点からもヒールバランスをとることをお勧めしています。


 もちろん、ヒールバランスは必ず施さなければならない加工ではありません。音質にも好みがありますし、履い
ているうちに気にならない程度に自然に修正されることもあり、それほどヒールのビートを重視しない踏み方をされる方で、体重が軽く、ヒールに負担がかかりにくい方であれば、ヒールバランスをとらなくてもほとんど問題はないと思います。

 

 プロとして活躍されている方でも、あえてヒールバランスはとらないという方もいらっしゃいます。


 ただ、体重が軽いとしっかりしたヒールの音を出すのがどうしても難しくなりますから、ヒールには負担がかかりにくくても、ヒールの音が思うように出ないという悩みを抱えていらっしゃる方は、ヒールバランスをとってみられるのもよい方法かと思います。


 K360以外のシューズでもヒールバランスをとることは可能です。


 例えば、ヒールの高い女性用のシューズはタップスの面積が小さいので、ローヒールに比べるとタップスの角度についてはそれほど気にならないかと思いますが、それでもヒールバランスをとると音や踏んだ時の感触はかなり変化するようです。


 ヒールが細い分、狭い範囲に大きな力が集中することになりますので、ヒールにかかる負担を均等にし、シューズを保護するという意味でもヒールバランスをとる意味はあるのではと考えています


 ヒールの音が出にくい場合など、ヒールバランスに問題があるのではと感じられる時は気軽にご相談いただければと思います。




Heel Balance

  Capezio K360 於 Basement 內可作另一加工 - Heel Balance。


  K360 為更能做出 Toe 的聲音, 於整體設計平衡上, 都作出了良好的配合。


  但結果帶出了另一問題。 鞋底全面部分, 均貼近著地面, 實際穿著之後, 身體重量會集中於腳趾根與腳跟前方 (腳弓) 這 2 點, 令腳根與地面出現些微距離, 而導致腳跟鐵片打地時, 難以做出沉實的聲音。


  正因為 Tap Shoes 擔當著演繹節奏的使命, Heel Balance 就是為了改善這個情況的加工技術。

  具體方法是, 將鐵片與腳跟之間的皮革, 又或是 Build Up 皮革之厚度去前後稍微調整, 而令到鞋子擺放於地下時, 腳跟前方 (腳弓) 會稍微離開地面。 這樣一來, 實際穿上鞋子後, 後腳跟就能平均承受身體重量, 而鐵片就能全塊貼近地面, 打地時就能造出較大聲, 有重量感的低音。

↑沒有 Heel Balance 加工的 K360       

↓Heel Balance 加工後的 K360

同樣原理, Heel Balance 亦可帶來另一優點。 就是能夠保護鞋跟。


  就剛才所說, 未做 Heel Balance 之前, 身體重量會集中於腳弓, 造成額外負擔,

令鞋弓至後跟內裡的鞋芯部份加重負荷, 而導致中芯有機會造成裂痕。 若做 Heel Balance 加工以後, 便可預防這種事情。 尤其是對於較激烈 Style 的舞者, 都會建議他們做 Heel Balance。

  當然,Heel Balance 也不是必須的加工。 每人對音色也有不同的喜好, 穿上後若覺得沒有什麼問題、 不會有太多重 heel beat 的舞者; 又或是體重較輕, 不會對後跟做成太大負擔的人來說, 不做 Heel Balance 加工也是沒有所謂的。



↑沒有 Heel Balance加工的 K360 – 鞋跟部份      

↓Heel Balance加工後的 K360 – 鞋跟部份


  亦有一些專業舞者, 他們的 Tap Shoes 也沒有做 Heel Balance。

  雖然說體重較輕的人, 對後跟不會做成太大的負擔, 但是正因如此, 他們的 heel beat 也較小聲, 若嫌自己的聲音較弱, 想加強的話, 也可試作 Heel Balance 加工去改善此問題。


  除了K360 以外, 其他的鞋子也可做 Heel Balance。

  譬如說女性用的高跟 Tap shoes, 因為鐵片面積較小, 與平跟鞋來比較的話, 就算不做 Heel Balance 可能也不會太介意那個離開地面的角度, 但儘管如此, 做了Heel Balance 之後, 無論音色, 或舞踏時的觸感, 都會帶來變化。



↑沒有 Heel Balance加工的 K360 (承受體重後的狀況)


↓已作 Heel Balance加工的 K360 (承受體重後的狀況)

  因所有的重量都集中在較小的鞋跟、狹窄的範圍內, Heel Balance 可幫助平均承托身體重量, 減輕腳跟負擔, 亦可以保護鞋子, 所以亦不妨考慮作加工。


  若後跟聲音不太響, 又或是覺得 Heel Balance 有問題, 請大家不用客氣, 隨都可以跟 Basement 相談。









お話し下さったのは、東京・東中野のシューズショップ『BASEMENT』の藤井政司さんでした!


BASEMENT Official WEB サイト 

http://www.basement-tokyo.com/













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Shoes Stories vol.5